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フラックス繊維は天然の原料だけで出来ているのですか?
はい、フラックス繊維は畑で生育した天然のフラックス(日本語で”亜麻”)を乾燥し、茎の組織を落とし強度のある繊維だけを残したものです。植物としての育成~繊維として製造されるまでの間、二酸化炭素の排出が非常に少ない強化用繊維です。
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フラックス繊維はどこで生産されますか?
LINEOフラックスはフランスの北部ノルマンディー地方で、原料となるフラックス(日本語で”亜麻”)の生育から繊維製品まで生産されています。
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LINEOフラックス繊維の特長や他のフラックス繊維との違いは何ですか?
LINEOフラックス繊維は繊維組織の均一化に重点を置いて精繊されているため、製品にした時の繊維の”ダマ”がほとんど見られません。これは、樹脂の浸透や複合材料への成型時の品質に大きく影響します。均質で高品質の複合材を成形される際に安心してお使い頂けることがLINEOフラックス繊維の特長です。
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フラックス繊維はどのような状態で供給されますか?
シート状になったフラックス繊維を紙管に巻いた状態でご提供しています。
シートは3種類あります。
①全ての繊維が同じ方向に揃った「テープ」
②95%の繊維が同じ方向に揃い、残りの5%の繊維で繊維を束ねた「UDクロス」
③綾織に織られた「綾織クロス」
①~③それぞれにドライ(繊維のみ)、プリプレグ(樹脂含浸したもの)でのご提供が可能です。
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フラックス繊維はどのように使用しますか?
プリプレグをご購入のお客様は、炭素繊維のプリプレグやガラス繊維のプリプレグ等と同じように成形に使用して頂けます。RTM、ハンドレイ、プレス等での成形にご使用頂けます。また、熱可塑グレードのPPプリプレグや生分解性樹脂を使用したPLA(ポリ乳酸)プリプレグはフィルムスタッキング成形やSMCでもご使用頂けます。
ご自身で含浸が可能なお客様は、ドライ(繊維のみ)の製品をご購入いただき、樹脂含浸をして頂けます。但し、フラックスは天然原料のため大気中で10%未満程度吸湿しています。含浸の前に乾燥工程が必要になります。105℃の乾燥炉等で1時間程度が乾燥プロセスの目安になります。
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フラックス繊維のプリプレグの樹脂はどのような種類がありますか?
プリプレグの樹脂は3種類あります。
①エポキシ3515 ②ポリプロピレン(熱可塑) ③ポリ乳酸(PLA、熱可塑)
エポキシのプリプレグは炭素繊維やガラス繊維との複合使用、置き換えがすぐに可能です。
ポリプロピレンのプリプレグは熱可塑性樹脂を使用している為、成形の高速化のニーズにお応え出来る製品です。
ポリ乳酸のプリプレグは、樹脂(PLA)、強化繊維(フラックス)共に天然原料なので100%生分解性のFRPを実現することも可能です。
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フラックス繊維のプリプレグのキュア温度や時間はどのようですか?
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フラックス繊維のプリプレグの1層の厚さはどのようですか?
フラックスプリプレグテープT-UD 50g/㎡:0.075mm
フラックスプリプレグテープT-UD 70g/㎡:0.105mm
フラックスプリプレグテープT-UD 110g/㎡:0.16mm
フラックスプリプレグテープT-UD 200g/㎡:0.3mm
フラックスプリプレグUD150g/㎡ : 0.165mm
フラックスプリプレグUD180g/㎡ : 0.2mm
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フラックス繊維の主な用途にはどのようなものがありますか?
炭素繊維の複合材にフラックスのプライを挟み込むことで、フラックスの持つ制振性能を引き上げることが可能とされています。制振性能を活かした用途として、自転車(フロントフォークやリア、メインフレーム等)、釣り竿(先端部)、テニスラケット、バドミントンラケット、アーチェリーの弓、スキー、スノーボード、スケートボード等、スポーツ&レジャー用として採用されています。
制振=整音である特長を生かした用途は、ギターやウクレレのボディ、スピーカーコーン、マイクブーム等があります。
産業用には高速開閉バー、高速回転シャフト等振れを抑えたい用途にお使い頂けます。
また、炭素繊維やガラス繊維に比べて比重が小さいことから、軽量化の目的での用途として、自動車内装ボード、建築材料、家具、サーフボード等があります。
成型品の表面にフラックス繊維を出すことで木目に近い表情を出すことが出来るため、外観を追及する目的での用途もあります。
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フラックス繊維の保存方法はどのようですか?
ドライの製品、ポリプロピレンのプリプレグ、ポリ乳酸のプリプレグは常温での保管が可能です。消費期限はありません。
プリプレグ、プライ(16%エポキシサイジング品)は、-4℃以下での冷凍保存を推奨しています。
プリプレグ、プライは、-4℃以下での保管では1年以上の保存が可能ですが、保管温度によって硬化してしまいますのでご注意下さい。
以下は保管温度による推奨使用期限です。
23℃/6〜8週間 30℃/3〜4週間
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フラックス繊維はどのように購入できますか?
当社窓口、または営業にお問合せ下さい。当社の日本国内倉庫やプリプレグ保管冷凍倉庫(-20℃設定)、又はフランスのメーカー倉庫、冷凍庫より出荷して対応致します。